開業ストーリー ~Vol.3 出会い~

​人生において無駄な出会いなんてきっと無くて、苦しい思いをしたことでさえ今の自分をつくっている大切な出会い。


今回は開店に絞って、それでもご紹介しきれないくらいの方に関わってただいているので、そこからまたぎゅっと絞って綴っていきたいと思います。


「ご報告」のブログにも書きましたが、店を持つことは夢ではありません。

専門学校に通っていたころは店を持つことがまだ「夢」でした。


「いつか店を持ちたい!!」そう夢見てこの世界へ入りました。


念願のお菓子をつくる仕事についてからはとにかく突っ走っていたように感じます。

20代後半、スタートするには遅すぎる決断だと思っていたためとにかく次のステップへ進みたくて進みたくて・・・。

年齢のことはもちろん女性であるという事も「できない理由」にしたくはなかったので、がむしゃらに働きました。

結果「椎間板ヘルニア」になりましたΣ( ̄ロ ̄lll)

(その後「坐骨神経痛」も併発)


そんな走り初めの頃、工場にいたのでたくさんの方に出会いました。

ここで出会った上司のMさん。

勤めていたころはとても怖くて苦手でした。

無口だし、大きな目でじろっと見るし、怒ると怒鳴るし、私にだけ厳しいし、全然できないような事求めるし・・・・( ;∀;)


とにかく優しい上司ではありませんでしたが、退職して何年も経ってした結婚式でもMさんに祝辞をお願いしました。(退職して何年も経っている元部下の結婚式に足を運んでくださったことに今も感謝しています。)


勤めが長くなるに従い↑のことは私に対する期待だという事が伝わってきて、私もまたMさんに大きな信頼感を持つようになりました。

私の上には10年20年選手の先輩方が何人もいましたが、経験の浅い私を評価して下さり一つの部署を任せてくださることになりました。

ものすごく尖った若造だった私は、柔軟な考えができず何度衝突して言い合いをしたことか・・・。

今となっては申し訳ない思いばかりです。


そんな中私は自分がボロボロになるくらい酷い恋愛をしたことがあります。

今思うと本当にプロ意識が地下100階くらいの低さと反省というか自分を軽蔑しますが、仕事にももろに影響。

一時期体重は35キロという激やせ。(今より10キロすくない。)

恋愛していた相手が仕事の基礎を教えてくれた人だったので、お菓子をつくることがとても苦痛な毎日でした。

それでもお菓子をつくる仕事を続けられたのはその時に凄い感情むき出しで「頼むからつぶれないでくれ。」と言われた一言。今思い出しても涙が出るほどです。


そこから何とか少しづつ立ち直り、会社を辞めて修行の為個人店へ。

苦しくてもお菓子をつくり続けられたのはこの方のおかげと心から感謝しています。


今回店を出すことに関しても、お力を貸して下さり知恵を与えてくださるMさん。

年がそんなに離れていないので怒られそうですが、父のような存在でもあると思っています。



そして運命の出会い横浜ミサリングファクトリーの松本美佐先生。

以前営業をしていた頃、担当していたお客様が「この人に会いに行ってみたら?」とご紹介いただきました。

初めてフランス菓子のレッスンを受けたとき、熟練した職人の仕事を見ているようでとても驚きました。

お菓子教室ですがその域を超えた様々なことを学べたことで自信を持つことができ、「夢」だった店が「目標」として着実に現実に近づいてきました。

温かく、厳しく見守って下さり、たくさんの経験の場を与えていただきました。

また様々な方とのご縁をつないで下さり、その方々がたくさんの知恵を与えてくださいました。


松本先生ご自身も本当にすごい方で、さらに関わっている様々なコミュニティがこれまたすごい。

店をするにはお菓子をつくれるだけでは全く成り立たなくて、むしろそれ以外の事のほうが多いのではないかと思います。

それ以外=経営ですが、目標だてた数字をつくることやアイディアは何とか頑張れたとしても、専門的なことになると自分でするのはものすごい時間と労力を必要とします。

そこを解決するコミュニティや専門家とご縁をつないで下さることは開業へ向けてどれほど心強いものになっているか。

一人で頑張って混乱して疲れる事も、ほんの少しの専門家のアドバイスで一気に解決してしまうという事が多々ありました。


そして先生のコミュニティにいることで知り合ったたくさんの素晴らしい方々。

その感謝をおひとりおひとり綴りたいところですが、本当に多くの方々に関わっていただいています。

私が少し道を外した時に長文で想いを伝えてくださる方、経営のプロからのアドバイス、小さいお子様を持ちご自身も洋菓子店を経営されているのに日々様々なアドバイスを下さる方、20年以上東京で洋菓子店をされているシェフも惜しげなく情報を与えてくださいます。

全て綴ると不眠不休で3日以上かかりそうなので、直接お会いした時に感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

こんなに恵まれて良いのだろうか?と思いつつも、たくさんの方々の想いにとても心地よいプレッシャーを感じています。


そして忘れてはいけないのが家族。

母とは出会いではありませんが、母は私の度重なる突拍子もない決断にいつも力を貸してくれます。

母自身はとても真面目で慎重なタイプなので、おそらく毎回心配で不安なことでしょう。

それでも私の決断にはいつも賛成して力を貸してくれます。母って偉大。本当に感謝です。


それから主人。

主人がもし反対していたら店を持つことはしなかったでしょう。

私が店を持つことを楽しみにしてくれていることがどれだけ力になっていることか。

持ち前の器用さと様々な経験からかなり力を貸してくれています。

思い切りできるのは「人生が狂う程の事ではない。やってみればいいよ!」と言ってくれる主人がいるからと心から思います。


​たくさんの出会いは私にとって宝物です。

atelier結心のお菓子はこういう思いを伝える贈り物を目指していきたいと思います。